主体性を高めるには?主体性を持つために必要なことはひとつだけ

モチベーション

こんにちは。
心理カウンセラーの幸跡です。

様々な教育、研修やセミナーなどの場面で、主体性を持ち高めることの重要性を教わります。そして多くの人がこの主体性について模索したりひとつのスキルのように身につけようとしたりして、中にはそれが悩みとなり毎日が生きにくくなってしまう人もいます。

そもそも主体性とは何なのか、そして高めていくためにはどう考えどう向き合っていけばよいのか。その回答はとてもシンプルで、知らないのではなくあまりに当たり前すぎて気づいていないものなのではないかと思います。

今回はその主体性について、できるだけシンプルに考えていきます。一般的にいわれる主体性という言葉に惑わされないように、必要以上に重く受け止めないように、この記事が役に立てば幸いです。



「主体性」は身につけるものではない

主体性とは、簡単に言えば「自分の意思で決断し行動をする」ということ。これは仕事や学業など社会的な場面で使われることが多く、それもあって少し堅苦しく感じたりあたかも新たに身につけなければいけないスキルのように感じたりするかもしれません。

ですがこの主体性とはもともと精神や感情を持つ人間すべてに備わっていて、どんな些細なこともこの主体性があるからこそ行われています。

ひとつ「早起きをする」という例で考えてみます。

すべてのことは主体性によって行われる

早起きをするためには前の日に早く寝るようにしたり、しっかりアラームを準備したりします。そのひとつひとつが主体性によって行われています。当日になってアラームで目を覚ましたとき、起き上がるのか、それとももう1度目をつぶるのか。それも主体性によって行われます。

仮にそのまま二度寝をして結果的に早起きができなかった場合。昨日は「早起きをする」ということを主体的に決断し、今日は「もう一度眠る」ということを主体的に決めています。

たとえ二度寝してしまったとしても、それは「二度寝すること」を主体的に決めているだけであり「早起きができなかったから主体性がない」ということにはなりません。

食事をするかどうか、するなら何を食べるか、隣の人と話すかどうか、病院へ行くかどうか、身体のどこから洗うか、左右どちらから靴を履くか。どんなことでもすべて自分の主体性によって行われています。

社会的な主体性

これは社会的な場面に置き換えても同じことです。傍観者効果やゲーム理論、印象形成に同調行動など、集団の中に入ると様々な外的要因に影響を受けながら個人の感情や行動は変化していきます。

ですがそういった外部からの要因に影響を受けながらも、その後どう行動するかはすべて自分の主体性によって決められています。

たとえば仕事で誰がやってもいいような雑務があったとして、それに「積極的に着手する」ことも「他人任せにする」ことも、それぞれ自分の主体性によって決断しています。

その雑務を上司から指示された場合であったとしても、その指示に従うかどうかはその人の主体性に委ねられます。「指示されて行ったから主体性がない」というわけではなく、「自分の主体性によってその指示に従った」ということです。

主体性と聞くとつい「自分に厳しく社会的に正しいことをしなければならない」という印象をもつかもしれません。それはいたるところで主体性という言葉が指摘や批判的な要素をもって使われるという風潮のためであり、本来どんな人の中にも主体性は存在し誰もが常にその主体性によって行動しているんです。

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個性と主体性の関係

するかしないか、正しいと思うかどうか、好きか嫌いか、笑うのか泣くのか、そういった選択がすべて主体性によって行われ、それはその人の性格や信念、正義や価値観によって大きく左右されます。

矛盾するかもしれませんが、そういった個人の性格や信念すらも自分の主体性によって選択されていきます。どうすれば愛されるのか、どうすれば生きやすくなるのか、どうすれば自分自身になれるのか。潜在的にそうした試行錯誤を繰り返した結果、自分の主体性によって性格や信念が形成されていきます。

こうした性格や信念、正義や価値観などの個性と主体性には相互関係があり、個性によって主体性方向づけられ、その主体性によって個性が強化・維持されていきます。

主体性による決断

育った環境や文化、家族構成、成功体験や失敗の体験など、様々なことが影響因となりその人の個性はつくられていきます。

ただひとつ言えることは、どんな環境であれどんな体験であれその中で最大限に自分にプラスとなることを主体的に選択し自分自身でその決断を繰り返しているということ。

たとえば過酷な治安の中で育った子どもや家庭環境に恵まれなかった子どもは、そういった現実を否認し逃避するために統合失調症や解離性障害など何らかの精神疾患によって身を守る決断をするかもしれません。

また学校や会社で自分の居場所がつくれず孤立してしまった人は、これ以上傷つかないために他人と関わらず引きこもったり自分を傷つけることで自分の居場所や生の実感を得ようとするかもしれません。

どんな悲惨な状況であっても、そのひとつひとつの行動はその環境で許される範囲の中で自分の主体性によって選ばれ決断され実行されていきます。そしてその人の個性がより変わりにくく強固なものになっていきます。



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主体性を高めるために必要なこと

ここまで、どんな些細なことであっても性格や価値観などの個性ですらも、自分の主体性によって選ばれ決断されているということを見てきました。

ここから注目したいのは、その主体性を実感し更に高めるためにはなにが必要か?ということです。

主体性を高めるために、たとえば新しいことに挑戦をしたり自分の行動に対する責任を果たしたり、なるべく自力で物事を進めたりそのための方法を勉強したり、これも確かに成長につながる大切な視点だと思います。

ただ、その前準備として主体性とは「持つ」ものでも「身につける」ものでもないということこれまでもすべてのことを自分の主体性によって行ってきたということをしっかり認めて受け入れることがより重要になります。

自分の行動に対する責任を果たすから主体性が高まるのではなく、自分の中に主体性があるから自分の行動の責任を果たすことができる、またそうしようと決断ができるのです。

責任を果たさず逃げてしまった場合でも、だから主体性がないわけではなく、主体性があるから逃げるという決断ができるし、その後の後悔や再出発もできるということです。

主体としての自分に気づく

どんな些細なことも、一般的・社会的によくないとされることも、そのすべてを選択し決断し実行してきたのは自分自身。その結果についてどんな行動を取るのかを決めてきたのも自分自身。

この記事を読んでいただいてる方の中には、もしかしたら周りから主体性についての指摘を受けたりして「主体性」という言葉の重みに悩んでしまっている方もいるかもしれません。

もしそうだとしたら、一番効果的で即効性があるのは「すでに自分には主体性があるから大丈夫」と自覚することです。今こうしてこの記事を読んでいることもあなたの主体性によるものだし、この後考え方が変わっても変わらなくても、それも主体性によって決断されていることなんです。

こうしてひとつひとつの行動が主体的に行われていることがはっきりわかると、自己効力感と呼ばれる自分の人生を自分でコントロールしている力に気づけます。そしてすべては自分で決めているということが実感できると、今度は我慢したり言い訳をしたり他人のせいにしたりする必要がないことにも気づけます。

そして最後に、それは一般的にいう「主体性の向上」に必ず繋がっていきます。

主体性を高めるためには何を知り何を身につければいいのか、そういった外側に向けた視点ではなく、主体性を高めるためにすでにある主体性にもっと注目する。そうした内側に向けた視点を是非おすすめします。

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最後に

誰にでもあり誰もが日常的に使っている主体性。それは特別なものでもなく新たに身につけなくてはいけないものでもなく、ただ少し視点を変えて意識して見ようとしないと気づけないものだと思います。

自分の主体性を疑ってしまうとき、その言葉に重みを感じてしまうとき、これまでの人生を振り返りながらすべては自分の主体性によって選択・決断・実行されてきたことを忘れないでほしいと思います。

そしてこれから先の人生も、その結果にかかわらずすべてのことは自分の主体性によって決断されていくということも。

自分の選択や決断を認め受け入れ自分で自分の人生を創造していることに気づく。そしてそれが今後もずっと続いていく。そんな素敵な毎日になることを願っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。



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