夢や目標がない大人、社会人、大学生にある考えるべきことの勘違い !

モチベーション

こんにちは。
心理カウンセラーの幸跡です。

多くの人が夢や目標がないことに悩んだり、周りと比較して置いていかれているような焦燥感を感じたりしています。また夢や目標がないと人生が曇ったように見えたり、充実した毎日を送れないなんて思ってしまうこともあるかもしれません。

どうして人は夢や目標がないことに悩むのか、その悩みの本当の目的は何なのか。また本当に考えるべきことは何なのか、夢や目標がないことに苦しまず生きるにはどうすればよいのか。

本来人生を豊かにするはずの夢や目標、それについて迷ったり悩んでしまうことは本末転倒でありつらいことです。しっかりその姿を取り戻せるように、ひとつずつ考えていきたいと思います。



夢や目標は誰しもに必要なものではない

大人も子供も、社会人も大学生も高校生も、男性も女性も、夢や目標はどんな人でも必ずたなければならないものではありません。まして夢や目標がないと人生がつまらなくなったり、豊かなものにならないなんてこともありえません。

まず夢や目標の効果を考えてみると、大きく2つあると思います。

1、生きる活力の素
2、不健全な劣等感の素


1と2では何が違うのか、それは「今の自分をどう見ているか」という視点です。

1の「生きる活力の素」となる人は、不完全な現実の自分が未来に向けてプラスに成長していく姿を見ています。そして2の「不健全な劣等感の素」となる人は、完全な未来の自分からマイナスした不完全な現実の姿を見ています。

今の不完全さをしっかり受け入れ、そこから成長していく自分を見ることで夢や目標は生きる活力としてしっかり機能するんです。

夢や目標に邁進する完全な自分ばかりを見て、そこからマイナスするように夢や目標がない今の自分を不完全なものとして見る。すると理想の自分に劣っている自分を意識せざるを得ないのでどうしても劣等感に苦しむことになります。

夢や目標が生きる活力となるのであれば大きな成長を促しますが、ただ不健全な劣等感の素となってしまうのであればそれは活力を大きく奪い成長を停滞させます。

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なぜ自分をマイナスして見てしまうのか?

それではどうして理想の自分から現実の自分をマイナスするように見てしまうのか。

ここで注目したいのが、夢や目標が劣等感の素になってしまう人、つまり完全な自分から不完全な今の自分を差し引いて見てしまう人は自分の人生を長い長い一本道のように捉えているということです。

◆人生の形についての考え方

生が始点、死が終点。生まれてからその間に多くの出来事があり未完の状態から完結に向けて日々を過ごしていく。そして夢や目標を持ちそれを達成できれば完全な人生、達成できなければ不完全な人生というように、人生がすべて繋がった一本道のように捉えています。

それに比べて夢や目標が生きる活力となる人は、人生を「今」の連続と捉えています。過去や未来によって今が決まるのではなく、過去や未来を生きるのではなく、人間は「今」しか生きられず「今」の連続しか実在しないという事実をしっかり理解しているということです。

人生は後者の姿であるべき。人間は今このときしか生きることはできず、常に今が始まり完結しその繰り返しで生きています。だから若くして人生を終えようが大往生を遂げようがすべてがそのときそのときで完結している完成された人生と考えるべきなんです。

延々と続く今の連続が、振り返ったときに長い一本道に見えるというときはあると思います。でも実際はそのときそのときで完結して完成されている人生。それを人生を長い一本道のように捉えると、ゴールにたどり着けないでいる自分を常にマイナスで不完全な自分として見なければなりません。

長い一本道を想像してそのゴールから現実の自分をマイナスして見てしまうのではなく、現実の不完全な自分がその都度「今」を成し遂げ成長しているという見方へ変える必要があります。

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夢や目標に悩む目的

人間は本能的に今の自分よりよくありたい、プラスの状態になりたいと考え行動します。ですが夢や目標がないということは、その欲求を満たすことができなくなります。なのでそれに悩んだり出どころのわからない焦燥感を感じたりというのは自然なことなのではないかと思います。

ただ、夢や目標は何かに興味を持ち、「もっと学びたい」「その道を進みたい」と感じたときに自主的に選び使う道具のようなものであり、周りからの圧力により無理矢理探そうとしたり劣等感を補う目的で得るものでもありません。

夢や目標は人間が充実した人生のために使うもので、夢や目標に人間が使われ惑わされたり悩まされることがあってはならないと思います。夢や目標がないと充実した人生を送れないと考えてしまいますが、実際は違います。夢や目標ないことに悩むから充実した人生が送れないんです。

◆なぜ「夢や目標がない」という悩みが生まれるのか

なので、「夢や目標がないこと」を考えるのではなくて「なぜ自分は夢や目標がないことに悩むのか」を考える必要があります。夢や目標がなく悩むことによって、自分はどうしたいのかを考えるということです。

夢や目標がないことに悩むのは不健全なこと。なのでその悩む目的も当然不健全なものになります。これは悩んだ後の実際の行動を考えるとわかりやすいと思います。

・夢や目標がないことを悩めば人生が充実していないように感じることができる
・そうすれば生きる活力が失われ毎日をつまらないものとして見ることができる
・そうすれば積極的に何かに取り組んだり外の世界に興味を持つこともなく自分の殻にこもって生きることができる
・そうすれば傷つかず嫌われず苦労もせず、可能性の中に生き楽な道を選ぶことができる
・夢や目標がある人のように一生懸命アクティブに生きなくてもいい

なぜなら「自分には夢や目標がないから」。

これが夢や目標がないことを悩む目的です。夢や目標がないことを言い訳として使い自分を正当化し、日々の課題や問題から目を背け楽な道を選ぶことが目的なんです。

◆悩むことで得る正当化や言い訳

夢や目標などなくても目の前の課題と向き合い他人の役に立ち成長を感じながら充実した人生は送れるのに、「自分には夢や目標がない。だから周りの人のように頑張れない。」と地道な努力や成長から目を背けるためにその悩みが言い訳として使われてしまっているということです。

しっかり目の前の課題と向き合い日々を充実して過ごす人は、夢や目標がないことに対して悩むのではなく、その課題の中から変化が生まれ興味が生まれ、自主的に夢や目標を選びとり更に充実した人生になるように使っていきます。



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普通や平凡の意味を取り違えない

夢や目標がないことに悩まず、しっかり今自分がすべき目の前のことと向き合う。そのために大切ことは、特別な人にならなくてもいいという心構えです。

そして普通や平凡なことを無能や無価値と同じように捉えないことです。

◆誰もが普通の人、特別な人

自分が人より特別であろうとすると、今度は特別ではない自分を認められなくなります。特別でない自分を無能な自分と勘違いして自己嫌悪を招くことになります。

そしてそれを補おうと必要以上に自分の力を誇示したり虚勢を張ったりして、本来夢や目標に向かって努力・成長すべき目的がただ自分を認めてもらったりほめてもらったり注目を集めることへとすり替わってしまいます。

結果的に更に自分の望みが何なのかわからなくなり、その悩みを惰性に生きる言い訳に使い「夢や目標に向かって進む自分」からも遠ざかってしまいます。これは普通で平凡な自分を無能で無価値であると勘違いして、「自分は特別でなければならない」という誤った信念によって生み出されるもの。

夢や目標を持ち今第一線で活躍している人たちはよく「自分は特別ではない」と言いいます。それは人より能力があったり夢や目標ばかりを見ていたのではなくて、人より普通の自分と向き合い努力と成長を続けてきただけということだと思います。

「自分は取り柄もなく普通だから」と悲観したり惰性に過ごすのではなく、自分を含めすべての人が普通であることを素直に受け入れること。そして特別でなくても努力や成長はできる、結果を出すことも幸せになることもできるということを自覚すること。全員が特別を目指し全員が特別になったら、それはもはや特別ではないという結果を想像すること。

誰もが今の自分と向き合っている普通の人で、誰もがその人なりの努力や成長ができる特別な人です周りと比べたり圧を感じたりして無理に夢や目標を探して苦しむ必要はないんです。夢や目標がないと人が幸せになれないなんてこともないんです。

◆今自分ができることは何か

今夢や目標がないなら、まずは一旦その自分を素直に受け入れる。どうなるかわからない未来にばかり目を向けるのではなく、今の自分に何ができるか、自分は何に興味があるのかという今の自分が変えていけるところに目を向ける。

それが揺るがない夢や目標となるように、少しでも自分の興味があることとしっかり向き合う。今できることは、そうしてその変化と成長から自分の夢や目標を見つけるアンテナの感度を高めて、いざそれが見つかったときに勇気を持って取り組める自分をつくっておくことしかありません。

夢や目標がないことは何も間違っていないし悪いことでもなく、他人から批判されるようなことでもありません。でもそれに対して悩んだり苦しんでしまうようであれば、その考え方を変える必要があると思います。

誰もが誰かに悩みを打ち明けられる環境にはないと思います。抱え込んで押しつぶされそうになってしまっている人もいると思います。そんなとき少しでも今回の記事が支えになれば幸いです。

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最後に

夢や目標はどんな人でも必ずもたなければならないものではありません。夢や目標がないと豊かな人生を送れないなんてこともありえません。その夢や目標によって劣等感に苛まれたり活力を奪われてしまうようであれば、そんな夢や目標などない方が良いです。

ただ、夢や目標がないことで苦しむ人の多くは、今の自分を認められずもっと理想的な自分から今の不完全な自分をマイナスするように見てしまっています。そして普通で平凡な自分をまるで無能であるかのように捉え、「夢や目標がない」という悩みを現実の諸問題から目を背けるための言い訳として使ってしまいます。

そうではなく、大切なのは誰もが自分と向き合う普通の人であり夢や目標がなくても誰もが努力し成長し幸せになれる特別な人という自覚を持つこと。そしていざ夢や目標にしたいことと出会ったとき、臆せずそれと向き合えるように常に今の自分に何ができるかを考え続けることです。

夢や目標がないことに悩んだり恥じることもない、被害者意識もいらない、環境や他人のせいにする必要もない。ただ今変えていけること、今の自分ができることだけにひたすら目を向けて毎日の変化や成長をしっかり意識してほしいと思います。

それができる人には、必ず自分だけの目指すべき夢や目標が見つかります。

最後までお読みいただきありがとうございました。



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