頭が悪い、空気が読めない。自分のことが嫌いな人はどんな人?

モチベーション

こんにちは。
心理カウンセラーの幸跡です。

他人からの一言や環境による圧力、様々な理由で自分が嫌いになり一気に景色が白黒になってしまう瞬間があります。そしてたとえ立ち直ったとしても、その壁は次々と容赦なく立ちはだかってきます。

自分のことが好きで周りの人のことも好き、そこはおそらく幸せ一色の世界だと思います。なのにどうして自ら自分のことを嫌いになってしまうのでしょうか。わざわざ自ら幸せな世界を放棄しなくてはならないのでしょうか。

それには共通する理由があり、共通する注目すべきところの違いなどがあります。どうして自分のことを嫌ってしまうのか、またそんな自分をまた好きになるにはどうすればよいのか。自分のことを嫌いになりがちな人の特徴も織り交ぜつつ、今回もじっくり考えていきたいと思います。



「自分が嫌い」と思う理由

頭が悪い自分が嫌い、空気が読めない自分が嫌い、自分の容姿が嫌い、すぐ感情的になってしまう自分が嫌い、人と話すのが苦手な自分が嫌い。自分を好きになれない理由は様々で、胸を張って「自分の全部が大好きです」と言える人は少ないのではないかと思います。

人それぞれその理由は違えど、まず大前提に考えたいのは「何のために自分を嫌いになる必要があるのか?」ということ。自分の嫌いなところではなく、自分を嫌いになること自体の理由(目的)を考えるということです。

自分を嫌いになることでモチベーションが下がり、人間関係はうまくいかなくなり、客観的に見ればよいところはひとつもありません。それでも、多くの人は自分を受け入れず嫌いになってしまいます。それには必ず理由があり、今の自分に必要だから何かしらの目的に向かって自分を嫌いになっています。

この大前提の部分をしっかり知っておかないと、たとえば今回の問題が解決したところでまたすぐ次に同じような問題が控えていて、その場その場の対処療法的な処置しかできません。

なぜ人は日常が生きにくくなるとわかっていながら、自ら自分自身を嫌い拒否するという選択をするのでしょうか。次から詳しく考えていきます。

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人間の行動はすべてプラスの方向に向かう

人間の感情・思考や行動は、客観的に見たその良し悪しに関わらずすべてプラスの方向に向かいます。ここでいう「プラス」というのは、自分にとって有利で自分にとって得がある方に向かうということ。誰もが自分にとって不利な状態、都合の悪い状態を選ぶ人はいないということです。

どんな人でも根底には「今の自分より有利でありたい、得な状態でいたい」という欲求があり、その欲求を満たすために様々な感情や思考を使い行動に移します。今回の「自分が嫌い」と思うことも例外ではなく、自分にとって何かしらのプラス(有利・得)になるからこそ行われているんです。

◆なぜ悩みがプラスになるのか

では「自分が嫌い」と思うことがなぜプラスになるのでしょうか?たとえば頭が悪い自分が嫌い、空気が読めない自分が嫌いという人。その人たちはおそらく他人から非難されたり、場の空気を濁してしまったと感じたり、何かしら自分に不利な状態を体験したからそのように感じたのだと思います。

「頭が悪い」「空気が読めない」から自分が嫌い。これは逆を返せば頭が良くなったり空気を読めるようになれば自分を好きになれるということです。でもここで「頭が良くなるにはどうすればよいか考える」「空気を読めるようになるにはどうすればよいか考える」ではなく「自分を嫌いになる」という選択をしてしまいます。

真逆のように考えられるこれらも、その本質は同じ。すべて自分の劣等感を補い、自分を今より有利な状態にするための方法の違いなんです。「頭が良くなるためにはどうすればよいか」「空気が読めるようになるにはどうすればよいか」を考えることももちろん自分を今より有利な状態にするため。そして「自分を嫌いになる」ことも同じように自分を有利な状態にするため。

たとえば、自分を嫌いになることで以下のように考えることができます。

・自分が嫌いなところを見ていれば、自信を持たなくて済む
・自信を持たなければ積極的に課題に取り組まなくてもいい
・自信を持たなければ積極的に人間関係に関わらなくてもいい
・自分を嫌いになれば、現実から逃げ出すときに言い訳として使える
・「自分はダメだから」とアピールすれば周りの優しい言葉や励ましを引き出すことができる
・自分を嫌いになることで不幸を体感し、その不幸や弱さをもって他人を支配できる

たとえ不適切であっても、これらはすべて自分をプラスの状態に置くため、今の自分の劣等感を補うためのその人なりの選択なんです。

◆大切なのは「何のために嫌いになるのか」

「頭が悪い」から自分が嫌いなのではないし、「空気が読めない」から自分が嫌いなわけでもありません。自分を嫌いになる人は常に自分を嫌いになるための理由探しをしていて、今回たまたまそのきっかけになったのが「頭が悪い」「空気が読めない」というだけのことなんです。

ここをしっかり理解していないと、たとえ今回「頭が悪い」「空気が読めない」自分を克服できたとしても、また「他人の気持ちがわからない」「自分の気持ちを伝えられない」「細かいところを気にしすぎる」などすぐ次の悩みを見つけては自分を嫌いになろうとしてしまうでしょう。

ではなぜ常に自分を嫌いになる理由探しをしているのか。それは先ほどいくつか書いたように、要約すると「自分を嫌いになることで諸問題を避け頑張らなくても済むから」です。その口実として「頭が悪い」「空気が読めない」というひとつひとつの原因を引っ張り出してきているだけなんです。

それが理解できれば「頭が悪い」「空気が読めない」自分のことを嫌いになる必要なんてないことがわかります。すべては「頑張らない自分をつくり上げる」ためのただの口実なのですから。

そしてそう考えることができれば、すべきことは「頑張らない自分をつくり上げる」ことをやめるだけです。努力し成長する過程で、「頭が悪い」ことも「空気が読めない」ことも実は問題なのではなく自分の大切な部分であることもわかってきます。



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ここで自分のことを嫌いになりやすいの特徴をいくつか見てみます。

1、他人と自分を比較する
2、過程より結果を重視する
3、どれくらい達成したかより、どれくらい未達かに注目する
4、失敗を悪いことと捉えている
5、自分の価値判断を他人に依存しがち
6、協力の姿勢より能力や勝敗を重要視する

これらの共通点は、すべて変えられない部分を見ているということです。変えられない他人や社会を見て、変えられない過去を見て、自分の力で進めていけることより自分の力では変えられないところばかりを見てしまっているということです。

「頭が悪い」ということもそう、「空気が読めない」ということもそう。そこには「頭が悪い」自分が嫌いなのではなくそう思わせる他人や社会が嫌いなのであり、「頭が悪い」今の自分が嫌いなのではなくそんな自分をつくったこれまでの過去が嫌いという一面も含まれています。

そういった変えられない部分ばかりを見ていては、この先自分を変えることも変える努力をしようというきっかけを得ることもできません。

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自分を受け入れ好きになるには?

ここからは視点を変えて、嫌いな自分を受け入れ好きになるためにはどうすればいいのかを具体的に考えていきたいと思います。

◆自分を嫌いになる理由を考える

お伝えしたように、人間の感情や思考は必ず今の自分よりプラス(有利・得)の方向に向かうために使われ行動に移されます。そしてどんな行動にも必ず目的達成のための理由があります。

何のために自分を嫌いになる必要があるのか?生きにくくなるとわかっていながら、なぜ自分で自分を嫌わないといけないのか?まずはしっかりその理由を理解することが何より大切です。

そのために必要なことは、その後の自分がどういう状態になるかをリアルに考えること。何のために自分を嫌いになる必要があるのかというのは、無意識的な部分なので考えたり誰かに尋ねてもわかることではありません。人の無意識はその人の行動に現れます。

なので、自分を嫌いになったらその後自分はどんな行動をしてどんな状態になっていくのかをできるだけリアルに想像します。おそらくは、問題に立ち向かう活力がなくなり、これ以上傷つかないよう人との関りを避け自分の世界にこもるようになっていくと思います。そうであれば、自分を嫌いになる理由はそこにあります。

頭が悪いのも空気が読めないのも関係なく、ただ自分の世界にこもり外部との接触を断つ、そして無気力で頑張らなくていい自分をつくるためにただそれらを口実として持ち出しているだけなんです。

まずは「何のために自分を嫌いになる必要があるのか?」という理由をしっかり理解することで、今自分が注目すべきは目先の悩みではなく、そう悩む理由(今回でいえば頑張らなくてもいい自分をつくること)であることがわかります。そしてその理由はこれからの自分次第で変えていけることもわかります。

自分が嫌いなのは頭が悪いから、空気が読めないから。そう考えてしまうと、ついつい他人と比較し自分にないものをひがんだり出生や教育、生活環境などの違いを恨んだりしてどんどん活力が失われていきます。ただ、自分のことが嫌いな理由が「頑張らなくていい自分をつくろうとしているから」であればどうでしょうか。

これは自分次第で変えていけることですよね。自分の意志ひとつで明日からでも変えられるものです。これだけでもだいぶ気持ちが楽になり、そして同時にこれが目先の悩みの解消にもつながります。

◆自分の短所の見方を変える

続いては、自分の短所は実は長所であると自覚することです。自分を嫌いになってしまうときは、決まって生きるための活力を失っているときです。

その活力というのは、自分の成長を実感したりそれをもって周りの役に立っていると感じることで得ることができますが、その前提として今の自分を認め受け入れることが必須条件になります。

実は自分の短所は長所なんだと自覚できる。この能力は、今の自分を受け入れるためにとても有効で即効性もあります。

今回の「頭が悪い」「空気が読めない」というのも、実は短所でなく立派な長所であるというところを見ていきたいと思います。
※ここでの「頭が悪い」は学力や知識面ではなく。機転がきかない・判断が鈍い・理解力がないなど社会一般的なものとしています。

頭が悪い人

・人より多く助言をもらうことができ助言をした人にも貢献感を与えられる
・場に緊張感を与えず和ますことができる
・知力を行動力で補い行動力が人一倍高くなる
・物事をシンプルに捉えることができる
・同じ悩みや葛藤を抱える人に共感し理解ができるため、優しい人になる
・詭弁を使わず自分の言葉でしっかり物事を伝えられる
・常に伸びしろや可能性、意外性という武器を持っている
・かわいがられる
・素直さにより安心感を与える

空気が読めない人

・他の人の代弁ができる
・場の空気を変えられる
・人に気づきを与えられる
・相手を飽きさせない
・他人の意見に影響されない
・正しいと思ったことをしっかり伝えられる
・相手に印象を残しやすい
・営業、セールスで結果を出しやすい
・気を使いすぎる悩みを持つ人のお手本となれる
・停滞する議論を突破できる

自分にはこれだけの長所・強みがあり他人や社会に確かに貢献しているという自覚を持つこと。そして、どれだけ周りに与え周りから与えられることで今の生活が成り立っているかという自覚を持つこと。

それが今の自分を一旦受け入れ別の面に目を向けることや、自分がしっかり誰かの役に立っていると実感することへの足がかりになると思います。

嫌いな自分も誰かの役に立っている。自分を「嫌いな自分」として見ているのは他ならない自分自身。そう思うことができれば、そんなに自分を嫌わなくてもいいし疑う必要もなくなります。

どうして自分を嫌わないといけないのか?その理由を考えつつ、自分の嫌いなところ・短所と思っているところは実は長所であり、誰かの役に立っているということを積極的に自覚する。少しずつでも訓練して、そうやって自分の中にある良い面、誰もが持つ人間的な強さと向き合えることを願っています。

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最後に

自分を嫌いになりその理由がどんな原因だったとしても、その大前提として考えたいのは「何のために自分を嫌いになる必要があるのか?」ということ。その原因は一旦置いておいて、自分のことを嫌いになるその目的を考えるということです。

人間は例外なく誰もが今の自分よりプラスでありたい、有利で得な状態でいたいと考え行動します。犯罪や不正をする人、他人を陥れる人も不幸をひけらかす人も、すべて自分にとって何かしらのプラスになることがあるから行っています。自らみじめになったり不利な状態に自分を追い込む人はいません。

「自分を嫌いになる」ということもそう。今回は「他人や諸問題と関わらないよう、頑張らない自分をつくりあげるため」という例を挙げましたが、このように自分を嫌いになることで不健全な形で劣等感を補おうとすることが多く考えられます。

なので重要なのはこうした自分を嫌いになるための理由をしっかり見定め、「頭が悪い」など目先の問題ではなく自分を嫌いになるための理由と向き合うこと。そしてその口実として目先の悩みを取り上げているだけだと気づくことです。

「○○があるから自分が嫌い」と考えてしまうと自分では変えることは難しく感じますが、「△△のために自分を嫌おうとしている」と考えると、自分自身でその理由を変えていくことができます。自分次第で変えていけるというところに大きな活力が生まれます。

なぜ自分を嫌いにならなければならないのか?その理由としっかり向き合って、そしてその嫌いと思っている部分が実は長所であることをしっかり自覚する。

こうして自分持っている強さを知りその強さによって気づかない内に他人や社会に貢献していることを知り、「自分はこのままでいいんだ」「あの人もあの人のままでいいんだ」と思えることが、自分を好きになる第一歩になると思います。

一度強い思い込みとなったマイナス感情からの脱却は容易ではありません。しっかり体感・実感が伴うまで、ある程度時間をかけて負けそうな自分にたくさん活力を与えていかなくてはなりません。その自分との戦いの中で、今回の考え方が少しでも手助けになれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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